雪虫 – 初雪のしらせ –
*模倣目的の閲覧はご遠慮ください*
雪虫 – 初雪のしらせ –
- 2021
- Flameworked; borosilicate glass
- size: W90xD80xH45(mm)
【個人蔵】
ふわふわと白い雪虫が飛んでいるのを目にすると、もうすぐ冬が来るのだなと感じます。
北海道では雪虫は初雪を告げる虫と言われているそうで、実際に雪虫の出現から何週間で初雪が降るかのデータが取られていたり、どうして雪虫と初雪が関連付けられるのかを真面目に考察されていたり。かなり興味を持って観察する人が多い昆虫のように感じられます。
たしかに、白くふわふわと漂う姿を見ると、『雪虫』という名前もあいまってついつい雪を連想してしまいます。
今回は雪虫の姿から雪を連想する感覚を、蜘蛛の巣にかかった雪虫に雪の結晶を合わせることで表現しました。
制作していると、放射状にのびる蜘蛛の巣と雪の結晶の構造がだぶって見えてきたため、いくつかは蜘蛛の巣の中心から雪の樹枝状の構造が生成されるようなイメージであわせて作っています。
雪虫が、蜘蛛の巣から雪を生み出す機械を制御しているようにも見えて、少し物語を想像してしまいました(子供じみた想像にすぎませんが・・・)。
昆虫観察というと理科的なものととらえられがちですが、文や芸など多くの分野の大元には自然の観察があるのではないかと感じます。
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硝子の昆虫観察(@KOBEとんぼ玉ミュージアム) 展示